ECサイトの売上向上を目指すうえで、欠かせないポイントが「在庫管理」です。その重要度は高いものの、なかなか改善できないというお悩みを抱えていらっしゃるご担当者様も多いのではないでしょうか。
今回は、「在庫管理とは?」という疑問を解消すべく、目的や具体的な業務内容、基礎、改善策、クラウド型在庫管理システム9選をご紹介します!
在庫管理(Inventory control)とは?
在庫管理とは、自社の資材や商品と、それらにまつわる情報の管理を行うことです。
在庫の数量やデータの管理をすることで、受注後の迅速な発送や、状況に応じた在庫数の調節などを行います。
「在庫=現金に直結するもの」であり、いかに効率よく、また無駄なく管理できるかで、売上を大きく左右します。すなわち、EC事業そして企業の根幹を支える、重要な役割を果たしています。
在庫管理を行う目的としては、「売上向上」と「物流コストの削減」が挙げられます。在庫の適切な数量の把握、管理を徹底し、売上に直結させたり、余剰在庫やロスの発生を防いだりすることで、物流業務全体のコストや作業工数の削減につながります。
在庫管理業務とは?
在庫管理における具体的な業務内容として、「入庫」「出庫」「棚卸」が挙げられます。それぞれ解説します。
「入庫」
入庫作業では、以下の4つの業務が発生します。
「荷受」
自社で保管する商品(在庫)を受け取り、伝票との照らし合わせや、指定場所への配置を行います。
「検品」
商品の数量や、入荷直後の商品状態の確認を行います。
「保管」
検品後、各在庫を指定の場所へ移動させ、保管します。その際、商品の特性や出荷頻度に合わせた社内ルールを設け、「誰が見てもどこにわかる」状態をつくることで、受注後のピッキング時にかかる時間の短縮につながります。
また、「先出し先入れ」を意識した保管を心がけることで、在庫全体の品質維持を見込むこともできます。
「データ管理」
荷受、検品、保管のすべての作業の完了後、入荷日や商品情報などのデータ管理を行います。手動で行う場合は、入力ミスの発生を防ぐよう心がけましょう。
「出庫」
出庫業務において、以下の4つが挙げられます。
「ピッキング」
受注後、保管場所から、該当商品を必要な数量で確保します。
「検品」
ピッキング後の検品では、注文内容と合致しているかに加え、出荷直前の商品の品質状態のチェックを行います。
検品作業を怠ってしまうと、不良品を発送してしまう恐れもあるため、入念に行いましょう。
「梱包」
検品後、商品の発送に向けて、梱包を行います。お客様の手元に届けるため、乱雑にならないよう、丁寧に行うことが必要となります。
「データ管理」
受注後に発生する、ピッキング、検品、梱包の作業で発生したデータ管理を行います。発送の完了や、在庫の引当など、大きなミスやズレにつながり兼ねないので、細心の注意を払って行いましょう。
「棚卸」
棚卸では、在庫の実物(モノ)とデータが合致しているか、つまり「情物一致」の確認を行います。
在庫管理の基礎
在庫管理を行う上で、守るべき基礎についてご紹介します。
倉庫内、保管場所での3S活動
3Sとは、「整理・整頓・清潔」を意味します。誰が見ても、「なにが・どこに・どのくらい」あるのかを明確にするために、現場では3Sを徹底するようにしましょう。
ロケーション管理
在庫管理における業務効率の向上や、受注〜商品発送までのリードタイム短縮には、社内で、各在庫の保管場所を明確に設定、共有する必要があります。
ロケーションとは、倉庫内の商品の保管場所を示す番地または表示のことをさします。保管場所を曖昧にして、業務に支障をきたすことのないよう、徹底したロケーション管理を行いましょう。
社内ルールの浸透
在庫管理は、現場での細かい作業一つ一つが重視されます。在庫の配置場所や方法などのほんの小さなズレが、業務全般や在庫処分など、広範囲に影響を及ぼしてしまいます。
言い換えれば、社内での在庫管理に関するルールを設定し、浸透させることで、業務フロー全体の生産性をあげることにつながります。
したがって、ルール設定や浸透により、細かい作業内容も標準化させる必要があります。
在庫管理のメリット
在庫管理を徹底することのメリットについてご紹介します。
無駄の削減
徹底した在庫管理を行う最大のメリットとして、無駄の削減が挙げられます。適切な在庫数量の把握と管理を行うことで、余剰在庫や保管スペースの削減なり、最終的に無駄なコストの発生を抑えることができます。
さらに、業務を標準化し、社内で「なにが・どこに・どれくらいあるのか」が明確になると、作業にかかる手間や時間、人件費等の削減にもつながります。
安定した品質維持
在庫管理を徹底を図ると、複数回にわたる検品や、保管など、各商品の状態をチェックできる機会が増えます。
また、在庫管理を行う際、余剰在庫やロスの発生を最低限に抑えるために、適切在庫や在庫回転率などの算出は効果的な手段になります。
これらが徹底されることで、商品全体の安定した品質を維持することにつながります。
在庫管理を成功させるためには?
では、在庫管理を成功させるための手段をご紹介します。
社内ルールの設定
繰り返してきましたが、在庫管理に関する社内ルールの設定、且つ浸透は、売上や顧客に提供するサービスの質の向上につながります。
エクセルを用いる
在庫管理に関するデータ管理を行う際の、一般的な手法として、エクセルが挙げられます。ただし、手動による作業になってしまうので、入力ミスや漏れのないように注意する必要があります。
バーコードの導入
在庫管理の徹底を目指すためのおすすめの手法として、バーコード管理が挙げられます。バーコードをかざすだけで、より多くの情報量を取得することができ、作業工数やかかる時間などを大幅に削減することができます。
在庫管理システムの導入
在庫管理システムを導入することで、「業務の自動化」「データの一元管理」を実現することができます。とくに、後者に関して、エクセルを用いた際に発生してしまう、入力ミスや漏れを防ぐことができます。
多数ある在庫管理システムのなかでもおすすめなのが、クラウド型です。おすすめの理由として、以下が挙げられます。
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クラウド型在庫管理システム9選比較
では、クラウド型在庫管理システム9選を、特徴・業種・料金・お試し期間の有無に分けてご紹介します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。現金化され得る在庫を管理することで、売上向上や無駄の削減を図ることができます。社内での作業の標準化やシステム導入により、在庫管理の徹底を目指しましょう。ぜひ参考にしてみてください!
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