最近物流の現場で良く聞く『見える化』。
在庫管理をより効率良く成功させる事ができると話題ですが、具体的にはどのような点に魅力があるのでしょう?今回は物流においての『見える化』についてお話しします。
KPIの『見える化』
KPIとは英語の「Key Performance Indicator」を略したもので、「重要業績評価指標」を指します。
このKPIとは商品の品質やコスト、生産性などを向上するための定量的データ指数で会社・事業運営に役立ちます。
また物流KPIは以下の視点から考察していきます。
コスト・生産性
保管効率
→理論的に効率の良い倉庫スペースの算出をし、実態とのギャップを計っていきます。
その上で改善をしていく事で、保管効率を向上する事ができます。
人事生産性
→人事生産性とは従業員1人が1時間働く際の生産性の事を言います。
計算式は「人事生産性=粗利益高÷総労働時間」で表せます。
実車/実働率
→1台のトラックの利用効率を配送効率といい、その要素になるのが実働率や実車率です。
積載率
→トラックの最大積載量に対して実際に積載した割合の事を指します。車格や配送ルートに関する関する改善を考えるために利用します。
品質・サービスレベル
棚卸差異
→紛失や盗難、誤出荷等で生じた帳簿と実際の差異を指します。
誤出荷率
→出荷先間違いやピッキングミス、数量違いなどがあります。
クレーム発生率
→誤出荷に関する書類記入ミスやクレームなどがあります。
物流・配送条件
出荷ロット
→出荷率の数量のことを言います。
ロットの設定はとても重要で少なく設定すると発注側の利便性が高くなる反面、販売側の業務生産性が低下してしまったり、多く設定しても生産が追いつかなかったりとバランスが非常に難しいです。
配送頻度
→配送効率化を目指すために配送頻度の見直しは大切です。多頻度納品を改善するためにも配送先別に頻度を算出し調節する必要があります。
納品先待機時間
→物流施設や荷主の都合によってドライバー側が待機している時間のことを意味し、荷物の積み下ろし、指示待ちの時間も含まれています。
ドライバー側ではコントロールできない時間なので、無駄が目立つ際には物流施設やシステム構築の側面での改善が必要となってきます。
このような事を吟味して物流KPI値を設定し『見える化』をする事で、
次のようなメリットを産む事ができます。
KPI『見える化』で得られるメリット
問題を可視化できる
業務工程の結果を数値化して可視化する事により、
どこで何が起きているのかが明確になります。よって、改善ポイントを見つけやすくする事ができます。
合理的に評価できる
客観的に数値で見る事ができるので、コストや品質などを合理的に評価できるだけでなく、安全性や従業員のモチベーション向上にもつなげる事ができます。
可視化による物流業務改善
例えば、『ヒューマンエラー を改善したい』というトピックがあってもそれを合理的に解決するにはどこでどのぐらいのエラーが発生しているのかを知る必要があります。
そのためには数値の合理的な可視化が非常に重要で、ソリューションの助けになってくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
物流改善のためにもプロセスを可視化し、リアルタイムで確認できる環境は大切です。この機会に可視化できるシステムの構築や導入を考えてみてはいかがでしょうか。
倉庫管理でお悩みの方へ
このようなお悩みをお持ちの企業ご担当者様へ
▶︎受注と物流が別管理なので煩わしい
▶︎売り上げが伸びてきたので、人力での管理に限界を感じている。
▶︎既に受注管理システムを導入しているが、どこか物足りなさを感じ、本当に自社に合ったサービスを探している。
▶︎物流管理にかかるコストを圧縮したい
EC運営実績豊富なアートトレーディング社だからこそ開発できた、物流~受注管理システムmylogiであれば、そのようなお悩みをオールインワンで解決可能です。
少しでもご興味お持ちになられましたら、ぜひご相談くださいませ。